実は私のほうが……
由香の息子は生後半年。一方、私の息子はすでに3歳です。つまり、由香が妊娠中に名前を考えていた時には、私の息子はすでに2歳半でした。どう考えても、私のほうが先に名付けています。困った私は共通の友人Aに相談しました。
すると、今回の騒動が起きたきっかけが判明したのです。どうやら共通の友人Bちゃんが由香の出産祝いを贈るために「息子くんの名前教えて」と聞いたところ、由香から「あさと」と返事が来たそうです。そこでBちゃんが何気なく「かなみの子供の名前もそんな感じだった気がする」と答えたのだとか。
すると由香は「妊娠中から考えていた名前なのに、真似された!」と激怒。Bちゃんは私の息子が3歳だとは知らなかったため、曖昧なまま話を終えてしまったそうです。事情を知ったAは「由香は自分が世界の中心だから、同級生もみんな同じくらいに出産してると思ってるみたい」と呆れた様子。そして最後に「由香のことは……事故に遭ったと思うしかないね」と慰めてくれました。
『事実』を伝えて静かにさよなら
私は悩んだ挙句「まぁ、もう会うこともないし」と切り替え「出産おめでとう! 息子くんの名前が似てるんだね。でも、うちの子はもう3歳なんだ。もしかして送る相手間違えてない? 宛先もう一回チェックしてみて!」と返信。……そして、そのまま由香の連絡先をそっと削除しました。
【体験者:30代・接客業、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:タカダ ミオ
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。
