子供の名前は、親が我が子に贈る最初のプレゼント。私の友人・かなみちゃん(仮名)も息子の名前にはたくさんの想いを込め、時間をかけて名付けたそうです。ところがある日、そんな息子の名前をめぐって思いもよらないトラブルに巻き込まれてしまい……
久しぶりに届いた同級生からの連絡
ある日、高校時代の同級生だった由香(仮名)から突然メッセージが届きました。由香とは高校卒業後一度も連絡を取っていません。というのも、私は高校時代から由香のことが少し苦手でした。
由香はプライドが高く、いつも自分が一番でなければ気が済まないタイプ。性格が合わないと感じていたため、卒業後は自然と疎遠になっていました。そんな由香から突然の連絡です。
「一体何の用だろう?」私は少し警戒しながらメッセージを開きました。……その瞬間、画面いっぱいにびっしりと書かれた長文。嫌な予感を覚えながら読み進めていくと、そこには思いもよらない言葉が書かれていました。
「うちの息子の名前パクったよね?」
「半年前に息子を産んだんだけど、かなみ、うちの息子の名前パクったよね?」「……は?」あまりにも突然の内容に、私は思わず固まりました。
一体どういうことなのかと読み進めると……妊娠が分かってから夫婦で時間をかけて考えた特別な名前であること。夫婦二人にとって縁のある漢字を使っていること。そんな大切な名前を真似するなんて、人間性を疑うということ。どうやら由香は、私が自分の息子の名前を真似したと思い込んでいるようでした。
しかし、由香の息子の名前は「あさと(仮名)」そして私の息子は「あさひ(仮名)」……確かに少し似ていますが、まったく同じ名前ではないのです。しかも、どちらも特別珍しい名前というわけでもありません。それなのに「パクった」と決めつけて責めてくるなんて、あまりにも理不尽。そして、私が本当に驚いたのはここからでした。
