義父の介護をめぐり、離れて暮らす義兄から「家族なんだから」と負担を押しつけられていた友人りなさん(仮名)夫婦。家族だからこそ、誰か一人に負担を偏らせないことが大切だと感じたエピソードをご紹介します。
夫の言葉に義兄が絶句
夫は「じゃあ兄さんが毎週面会に行って、施設とのやり取りもしてくれる?」と聞きました。義兄は「それは……」と口ごもり、さっきまでの勢いがすっかり消えました。夫が「自分は何もしないのに、俺たちに“家族なんだから”って押しつけるのはおかしいだろ」と続けると、義兄は黙りました。
さらに義父が「お前は家族だから、これから毎週来てくれるんだな」と笑顔で追い打ち。義兄は観念して「……はい」と答えました。
「家族だから」を、支え合うために
義兄の気まずそうな様子に、りなさんは少し胸がすっとしました。その後、義兄は毎週の面会や施設との連絡などを少しずつ担当するように。私たちも責任を抱え込まず、できることを相談しながら分担しています。
介護は、誰か一人に負担を押しつけるものではありません。「家族なんだから」という言葉は、助け合うために使いたいものです。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2020年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。
