その時息子が帰宅。今日は避難訓練で下校が早かったのです。義母は息子の姿に気づかず、いつもの調子で私を責め続けます。すると息子が静かに口を開きました。「ばあばの好きなアンティーク家具だって、昔の木で作られたものじゃん」
義母は最愛の孫の、突然の登場と発言に硬直。
愛孫の反論
息子は続けます。「それも時間が経ったものだけど、ばあばは『味わいがある』って言ってたでしょ? お母さんのドライフラワーも同じじゃないの?」義母は言葉を失い、固まったまま。さらに息子はとどめを刺しました。
「ばあば、お母さんの大事なものを悪く言わないで。いつもお母さんにそんなこと言ってるの?」義母は返す言葉がなく、その日を境にアポなし訪問はぴたりと止まりました。
その後は、大好きなドライフラワーに囲まれながら、穏やかな日々を過ごしています。息子の一言が、私の世界を守ってくれたのです。
人にはそれぞれ違った趣味があります。中には共感しづらいものもあるでしょう。しかし、同じ趣味を持つ必要はなくても、否定せず尊重する姿勢だけは忘れたくないものです。それは趣味に限らず、価値観や考え方にも通じること。お互いを尊重できれば、きっと世の中はもっと生きやすくなるはずです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。
