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これは、友人の南さん(仮名)のエピソードです。南さんの職場では、正社員とパート社員が一緒に働き、忙しいときはお互いに助け合っていました。ところが、ある同僚だけはパート社員への接し方が違っていたそうです。そんな状況が続くなか、ついに上司が気づく出来事が起こり……

正社員とは

翌朝、恵美さんが出社すると、すぐに課長から「昨日の資料について確認したい」と呼ばれました。恵美さんは特に気にした様子もなく、「もう完成してますよね?」と答えます。すると課長は、「完成しているかを聞いているんじゃない。なぜ君の仕事を佐々木さんにやらせたの?」と質問しました。

恵美さんは少し慌てながらも、「パートさんにお願いできる仕事だと思ったので」と説明。しかし課長から返ってきたのは、「指示する権限を君に与えた覚えはないよ」という厳しい言葉でした。さらに勤務記録や周囲への聞き取りから、以前から恵美さんが自分の業務を何度も佐々木さんへ押しつけていたことも分かったのです。

課長は「正社員という肩書きは、人に仕事を押しつけるためのものじゃない。むしろ自分の担当に責任を持つためのものだ」と伝えました。さすがの恵美さんも、何も言い返せませんでした。

仕事を押しつけた結果、自分の評価まで……

その後、恵美さんは課長から佐々木さんへ直接謝るように言われ、それまで押しつけていた業務も自分で担当することになりました。さらに、今後任される予定だった新しいプロジェクトからも外され、「まず自分の担当業務をきちんとやってください」と言われたそうです。

恵美さんは「そこまでされるとは思わなかった」と不満そうでしたが、私は内心「そこまでしたのは自分では?」と思ってしまいました。それ以降、恵美さんが佐々木さんに自分の仕事を押しつけることはなくなりました。部署でも担当業務を改めて確認し、雇用形態に関係なく、それぞれの役割を明確にするルールが作られました。

正社員だからといって、パート社員に好き勝手に仕事を任せていいわけではありません。立場を利用して自分だけ楽をしようとすれば、結局は自分への評価にも返ってきます。仕事では肩書き以上に、自分に任された役割へ責任を持つことが大切だと感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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