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闇バイトという言葉が浸透したように、私たちは日々、泥棒や窃盗の恐怖と隣り合わせで暮らしています。戸締りをしっかりしていても起こる犯行。もし施錠をしていなかったとしたら……今回は、私のお客様が実際に経験したエピソードをご紹介します。

予想外の悲鳴

警察に電話しようとスマホを握るものの、手が震えて番号が押せません。震えでスマホを落としてしまい、その音が1階に響いたのではないかとさらに恐怖が募ったその時。1階から大きな物音と男性の悲鳴が聞こえてきました。

続いて玄関のドアが勢いよく閉まる音。私はしばらく動けず、ただ息を潜めていました。

どれほど時間が経ったのでしょうか――物音は消え、窓の外をこっそり覗くとバンもなくなっています。ようやく110番通報すると、警察がすぐに駆けつけてくれました。

義母の趣味

私の予感は的中。泥棒は施錠されていない1階玄関から堂々と侵入し、駐車場に車がないため家に誰もいないと判断して犯行に及んだとのこと。そして、あの男性の悲鳴の正体。それは義母が飼っている爬虫類――ヘビでした。

泥棒は金品を探す途中でヘビの飼育ケースを割ってしまい、中からヘビが出てきたのです。さらに、エサ用の冷蔵庫を漁った際、死んだネズミや昆虫のタッパーも開けてしまったらしく、悲鳴を上げて逃げ出したとのこと。急いで逃げた犯人は、痕跡をたくさん残しており、それらを手掛かりに、後日無事逮捕されました。

義母の不用心が招いた事件でしたが、偶然にも義母の“趣味”が泥棒の撃退につながったのです。今では義母も施錠を徹底し、爬虫類たちを以前より一層溺愛しています。

思わぬものが身を危険にさらすこともあれば身を守ることもある。犬や猫のように愛情表現をしない爬虫類ですが、もしかすると彼らなりの“守り方”があるのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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