~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~
夏の行楽シーズン。海やプールへ出かける機会が増え、水辺での事故に備えて応急処置や着衣泳の講習を受ける人もいます。そんな安全講習の最中に、もし“異変”が起きたとしたら……今回は私のお客様のエピソードをご紹介します。

やっと入ったと思ったら

しばらく練習していると、突然、腰に重みを感じました。驚いて下を見ると、小さな腕が私の腰にしがみついているのです。「やっと入る気になったのか」と思い、視線を上げると――息子はまだプールサイドに座っています。「じゃあ、この子は誰?」と思い、周囲を見回しても、他の子どもたちは全員、親と一緒にいるのです。

混乱する間もなく、腰に巻きついた腕がぐっと力を込め、私は脚を引きずり込まれるようにして水中へ。浅いはずのプールなのに、底へ沈んでいったのです。必死にもがいていると、講師が気づき、すぐに引き上げてくれました。

謎の感触

私が溺れたのは子ども用プールで、水位は満水でも大人の腰ほど。普通なら溺れるはずがありません。それなのに、あの瞬間だけは明らかに深い場所へ引きずり込まれた感覚が残っています。

腰に巻きついた“腕”の正体は一体なんだったのか……周りの人たちも「誰も近くにいなかったよ」と首をかしげるばかりでした。今思えばプールが大好きな息子が「怖い」と頑なに入るのを拒否したのも、彼には何か感じるものがあったのかもしれません。今も謎は解けぬまま。何だか恐怖を覚えた私は、念のため、今年は水辺のレジャーは控えています。

浅いプールで起きた水難のような出来事。水には、人の想像を超える何かを引き寄せる力があるのかもしれません。そして「子ども用だから」「浅いから」「慣れているから」と油断せず、どんな水辺でも気を配る大切さを改めて感じました。ほんの少しの注意が、自分や大切な人を守ることにつながるのだと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

This article is a sponsored article by
''.