今回は、友人の明菜さん(仮名)が、自称グルメの夫から料理を見下され続けたときの話をご紹介します。食事のたびに知識を披露し、食材の値段まで決めつける夫。そんな態度にモヤモヤしていた明菜さんは、飲食店で働く姉に相談することにしました。
高級肉を当てるはずが……
さすがに我慢できず姉に相談すると、食材の値段を伏せて食べ比べをすることに。手頃な牛肉と専門店で買った高価な牛肉を用意し、姉に同じ味つけで調理してもらいました。
夫は迷う様子もなく一方を指し、「こっちが高級肉。脂の甘さがまるで違う。安物と並べるなんて肉に失礼だ」と自信満々。
そこでレシートを見せると、夫が絶賛したのは手頃な牛肉でした。高価なほうには「筋っぽい。スーパーの特売品だろ」とまで言っていたのです。
料理する側になって気づいたこと
姉は「味じゃなく、値段を想像して評価していただけじゃない?」と静かに指摘しました。私も今まで言われた言葉を書いたメモを見せ、「料理を評価する前に、作った人への言い方を考えて」と伝えました。
夫は顔を赤くして「少し言いすぎた。悪かった」と謝罪。翌週から週末の夕食を担当することになりました。献立決めから片づけまで経験すると、「作る側は大変だな」とぽつり。それ以来、偉そうな批評はなくなりました。
知識や値段だけで料理を判断するより、作ってくれた人への感謝を忘れないこと。それこそが、食卓では大切なのだと思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。
