娘のバックグラウンド
私は静かに口を開きました。「家のことを大っぴらに話す必要はないと思って黙っていましたが、せっかくの機会なのでお伝えしておきます。元夫はダンス講師でしたが、すでに他界しています。そして娘は今の夫と前の奥さんとの間に生まれた子です。私とは血のつながりがありません。だから遺伝も関係ないんです。準優勝できたのは娘自身の努力の賜物です」と。
娘の友人たちは「ママ、謝って!」と声を揃え、ママ友たちはようやく謝罪したのです。
嫉妬ではなく努力を
私は娘の成果を誇らしく思うことはもちろん、彼女に素敵な友人がいること、そして血のつながりを超えて「親子」と見てもらえていることに深い喜びを感じました。
それと同時に、誰にも言っていないはずの元夫がダンス講師だとママ友達が知っていたことに、驚きを隠せませんでした。隠していたわけではありませんが、一体どこで得た情報なのだろうと今も怖さが残っています。現在、娘に対する心無い言葉はなくなり、仲間たちと楽しくダンスを練習しています。
人をうらやむのではなく、自分を変えること。嫉妬心は誰にでも芽生えるものですが、それを他人にぶつけるのではなく、うらやむ気持ちをバネに、目標へ向かって前進していきたい。そう強く思えたエピソードです。
【体験者:40代・パート勤務、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。
