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これは、友人の舞奈さん(仮名)から聞いた話です。祖母をしのぶために帰省した終戦の日、舞奈さんの前に見知らぬ少年が現れました。暑い夕暮れに起きた、今も説明できない少し切ない出来事をご紹介します。

庭先に立っていた少年

毎年8月15日になると、私は一人で実家へ帰ります。祖母の命日が近いため、仏壇に手を合わせるのが習慣でした。その年も夕方に線香をあげていると、庭から子どもの笑い声が聞こえました。

不思議に思って外へ出ると、白い半袖と半ズボン姿の少年が立っています。「おばちゃん、お水ある?」10歳くらいでしょうか。遠慮がちな声でした。

防空壕の前で消えた姿

厳しい暑さの日だったので、私は冷たい水をコップに入れて渡しました。少年は一気に飲み干すと、「ありがとう」と笑い、裏山へ歩いていきました。私はなぜか気になり、少し遅れて追いかけたのです。

しかし、少年が向かった先にあったのは、草に覆われた古い防空壕跡だけ。周囲を捜しても姿はありません。近所の人にも尋ねましたが、「今日は子どもなんて見ていないよ」と首をかしげられました。

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