私の親戚・雅子さん(仮名)は、近くに住む義両親の買い物や通院などを長年サポートしていました。義父の施設入所を検討することになったとき、普段様子を見に来ることもない義兄が「施設は可哀想だ」と大反対し……!?
夫が返した言葉は……
すると夫が、静かに口を開きました。「近くに住んでるから、できることはしたいと思って今までやってきたよ。でも、ほとんど様子も見に来ない兄貴がそれを言うのは違うだろ」そして続けて、「じゃあ一番動いてくれてる雅子に、兄貴は『バイト代』でも払ってくれるわけ?」と問いかけたのです。
義兄は声を荒らげ、「身内の世話をするだけなのに、金を取るなんておかしいだろ!」「支え合う気持ちはないのか!」と言い返しました。それでも夫は感情的になることはなく、「じゃあ兄貴は、これからどうやって支えてくれるつもり?」と。
結局義兄は何も答えられず、そのまま黙り込んでしまいました。
忘れられない夫の言葉
普段の状況も知らないまま一方的な意見を言われ、私はずっとモヤモヤした気持ちを抱えていました。でも、夫が迷わず言い返してくれたことで、その気持ちはすっと軽くなったのです。
施設への入所は、家族みんなで何度も話し合った末に出した決断でした。その時間を夫婦で支え合いながら乗り越えてきて、夫が私の頑張りをちゃんと見てくれていたことが伝わり、とても心強く感じました。夫のあのひと言は、今でも忘れられません。
【体験者:50代・専業主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
