通帳の明細が語っていた衝撃の事実
気になった私は母と一緒に通帳を確認しました。すると、毎月数万円ずつ用途不明のお金が引き出されていたのです。叔母を問いただすと、「電話で相談にも乗っているし、これくらい介護のお礼でもらって当然」と開き直りました。
さらに調べると、掃除機だけでなく、自分の化粧品や外食代まで祖母のお金で支払っていたことが判明。言葉を失いました。
私は祖母の話や通帳の明細を記録し、地域包括支援センターとケアマネジャーへ相談。家族で話し合う場を設けてもらうことにしました。
「家族だから」の一言では済まされない
話し合いの席でも叔母は「家族のお金なんだから問題ないでしょ」と主張しました。しかし担当者から「預かった財産を本人以外のために使ってよいことにはなりません」と説明されると、それ以上は何も言えなくなっていました。
その後、通帳とキャッシュカードは母が管理し、支出はすべて記録することに。叔母にも使い込んだ分を返してもらい、祖父母は週2回デイサービスを利用するようになりました。
今回の出来事を通して私が痛感したのは、介護で本当に苦しいのは体力だけではないということです。「家族なんだから」という言葉で負担を押しつけるのではなく、それぞれができる形で支え合うことこそ、本当の家族の在り方なのだと今でも強く感じています。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。
