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これは、知人の高橋さん(仮名)から聞いた話です。育休復帰後、初めて子どもの発熱で早退することになった高橋さんは、代わりに仕事を引き受けてくれた同僚へ、お詫びとお礼を兼ねて菓子折りを渡しました。しかしこのお礼が、後になってとんでもない形で返ってくることになるのです……

育休復帰後の試練

育休から復帰して間もない頃、5歳の息子が保育園で発熱し、私は復帰後初めて早退することになりました。周囲へ迷惑をかけてしまったことが頭から離れず、翌日も出勤する足取りは重かったことを覚えています。

出社すると、同僚の山里さん(仮名)から「昨日の会議、私が代わりに出ておいたから」「資料もまとめておいたよ」と声をかけられました。

その優しい言葉に救われた私は、お詫びと感謝を込めて菓子折りを渡しました。しかし、その時は、このお礼が後になって思わぬ形で返ってくるとは思いもしませんでした。

毎回続く恩着せ

それからしばらくして、息子が再び体調を崩し、私はまた早退することになりました。翌日出社すると、私が引き継いで帰った仕事以外にも「電話対応しといてあげたよ」「〇〇の仕事も私が代わりにやっといたから」と声をかけられたのです。

私は「これが社会人として当然なのかな」と悩みながらも、申し訳ない気持ちもあり、そのたびにお菓子やコーヒーを渡していました。しかし、気づけば「してあげたよ」という一言を聞くことが、少しずつ負担になっていました。

お礼をやめた結果

ある日、いつものように山里さんへのお礼のコーヒーをカバンから取り出していると、その様子を見ていた別の同僚が「毎回そんなことしなくていいよ。子どもの体調不良なんて、お互い様なんだから」とさらっと言ってくれました。

同僚からのその一言で肩の力が抜けた私は、それ以降は差し入れをやめ、お詫びと感謝の気持ちは言葉だけで伝えることにしました。ところが、私がお礼をしなくなった頃から思いもよらないことが起こり始めたのです。

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