友人・さきさん(仮名)の実体験。職場には、誰でも自由に食べられるお菓子ボックスがありました。ところが、お菓子が次々となくなるようになり、職場には犯人探しのような空気が広がっていきます。誰も予想しなかった結末は、今でも忘れられません。
まさかの犯人
総務がビル管理会社へ相談し、共用廊下の防犯カメラを確認することに。すると、お菓子がなくなる日は毎回、部長が休憩室へ立ち寄っていることが判明。さらに、休憩室へ入る前よりも、出てきた後のバッグだけが不自然に膨らんでいる様子が何度も映っていました。
本人へ確認すると、部長は「少しもらっただけ」「余ると思っていた」と言い訳をしましたが、繰り返し持ち帰っていたことを認め、私たちは言葉を失いました。
一番疑うべきではなかった人
社長は「善意で持ち寄られたものを勝手に持ち帰り、さらに説教までしていたとは情けない」と部長を厳しく叱責。部長は全社員の前で謝罪しました。
新人女性が「疑われている気がして毎日会社へ来るのが怖かったです」と涙ぐむ姿を見て、決めつけの怖さを改めて実感。
事件後、お菓子ボックスには再び差し入れが並ぶようになり、「一番正論を言っていた人が犯人だった」という結末は、今でもある意味伝説になっています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。
