直後、もう1人の友人が電気をつけ、「誰かいる!」と絶叫。女性は消えていましたが、窓は大きく開き、友人の足首には濡れた手で掴まれたような赤い跡が残っていました。
撮った覚えのない1枚
受付へ駆け込むと、男性は「だから窓を開けるなと言っただろ」と冷たく言いました。以前、その部屋に泊まった女性が夜中に海へ向かい、亡くなったのだそうです。それ以来、お盆になると宿泊客の前に現れるのだとか。
私たちはすぐ民宿を出ました。翌朝、友人の赤い跡は消えていましたが、私のスマートフォンには見覚えのない写真が1枚。眠る私たちの間に、髪から水を滴らせた女性が座っていたのです。
撮影時刻は、あの足音で目覚めた時間でした。写真はすぐ削除しましたが、それ以来、お盆に古い宿へ泊まることだけは避けています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。
