義母の善意が招いた出来事
義母は普段から「仕事と育児の両立は大変でしょう」と気遣ってくれる優しい人ですが、その日は「仕事が忙しいんだから、今日は私がお迎えに行って夕飯まで済ませておくわ。こういうことは言われる前に動くものよ」と、私を助けようとサプライズで迎えに来てくれていたそう。
しかし、登録がなかったため子どもを引き渡してもらえず、「孫を迎えに来ただけなのに、まるで誘拐犯みたいな扱いをされた」と納得できない様子でした。
ルールには理由がある
私は「お義母さんを信用していないわけではないんです」と伝えたうえで、今は防犯対策のため、事前登録された人以外には祖父母でも子どもを引き渡せない園が多いことを説明しました。
そして、「もし誰かが『祖母です』と言って迎えに来ても、先生たちが同じ対応をしてくれるからこそ安心して預けられるんです」と話すと、義母は少し考え込んだあと、「先生たちは本当の家族かどうか分からないものね。子どもを守るための決まりなのね」と納得してくれました。
善意とルールは両立できる
その後は事前にお迎え登録を済ませ、「次からはちゃんと確認してから行くね」と笑って話してくれるようになりました。必要なときには安心して義母へお願いできるようになり、以前よりも頼れる存在になったと感じています。
善意があるからこそ、相手を責めるのではなく、今の時代に必要なルールを一緒に理解することが大切なのだと実感した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2022年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。
