これはアパレルショップでアルバイトをしている、義妹から聞いた体験談です。ある日、お店に「洗濯したら服が縮んだ! 弁償しろ!」と激怒するクレーマーの女性が来店。どうやら洗濯表示タグを見ていなかったようで……
理不尽なクレーマーの来店
週末の混み合う店内に、数日前服を購入したという30代後半くらいの女性客が、恐ろしい剣幕で怒鳴り込んできました。彼女はヨレヨレに縮んだ服をカウンターに叩きつけ、こう叫んだのです。
「この服、家で洗ったら縮んだのよ! 今すぐ弁償しなさいよ! タグ? そんなのいちいち見てないわよ。普通に洗濯機で回したら縮むような粗悪品を売る方が悪いでしょ!」
最初からこちらの話を聞く気など一切ない様子で、周りのお客さんたちも怯えたようにこちらを見ていました。
「客をバカにしてるの?」と大暴れ
その服の裏側についている洗濯表示タグを確認すると、案の定、自宅での洗濯は不可で「ドライクリーニング限定」とハッキリ記載されているデリケートな商品でした。
「申し訳ございません。こちらは水洗いができない仕様(商品)になっておりまして……」と丁寧に説明を試みました。しかし、女性客はさらに顔を真っ赤にしてカウンターをバンバンと叩きます。
「そんなの言い訳よ! 客をバカにしてるのか! あんたみたいなバカなバイトじゃ話にならないから、上の人間を呼びなさいよ!」
自分の非を認めず、理不尽なマイルールを押し付けて「バカ」という暴言を連発する彼女に対し、私は困り果てて唖然とするしかありませんでした。
純粋無垢すぎる「バカの計算」
そのときです。彼女が隣に連れていた、5歳くらいの小さな男の子が動き出しました。男の子は、私の名札と、自分の母親の怒り狂った顔をじっと交互に見つめた後、静まり返った店内に響き渡るような大きな声で、とても不思議そうな顔をして言ったのです。
