友人さやかさん(仮名)の実体験です。妊娠を報告したとき、多くの同僚は温かく祝福してくれました。しかし、一人の先輩の言葉がきっかけで、職場へ行くことがつらくなってしまいます。「配慮」と「プレッシャー」の違いについて考えさせられた出来事でした。
人事が下した判断
ある日の会議で、田中さんは「だから女性は困るのよね」「またみんなでフォローしなきゃ」と発言。その場は静まり返り、会議後に心配してくれた同僚がついに人事へ相談してくれました。私もこれまでの発言を時系列でまとめて提出しました。
聞き取りの結果、一連の発言は妊娠・出産を理由とした不利益な言動にあたる可能性が高いとして、正式にマタハラとして指導が入りました。
本当に必要だったもの
田中さんは「仕事のことを考えて言っただけ」「悪気はなかった」と話したそうですが、人事から「配慮とプレッシャーは違います」と説明を受け、自分の発言を反省したと聞きました。
その後は部署全体で妊娠・育児に関する研修が行われ、仕事の引き継ぎもチームで支える体制へ見直されました。妊娠を理由に罪悪感を抱かせるのではなく、安心して働ける環境をつくることこそ、本当の配慮なのだと実感した出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。
