たった一言の声かけで、人生が大きく変わっていたかもしれない。そう思わずにはいられない、不思議な出来事があります。今回は、筆者の友人のぞみさん(仮名)から聞いた、少し背筋がぞっとするエピソードを紹介します。
数分後に起きた事故
すると数分後、先ほどまで通ろうとしていた路地の入り口で、車が電柱に衝突する事故が起きたのです。現場には警察や救急車が駆け付け、周囲は騒然としていました。
事故の時間を確認すると、もし普段通り路地を歩いていたら、ちょうどその場所を通るタイミングだったことがわかりました。「あと少し早く歩いていたら、事故に巻き込まれていたかもしれない」そう思った瞬間、背筋がぞっとしました。
お礼を伝えたかったのに……
後日、あの日のおばあさんにお礼を伝えたいと思い、同じ時間帯に何度かその場所を訪れました。しかし、何度足を運んでも、おばあさんと再び会うことはありませんでした。
近所の人に尋ねてみようとも思いましたが、結局そのまま月日が過ぎていきました。
あのおばあさんは誰だったのか
今でも、あのおばあさんが偶然通りかかった親切な人だったのか、それとも何かを感じ取って声をかけてくれたのかはわかりません。ただ1つ確かなのは、あの日あの一言がなければ、事故に巻き込まれていた可能性があったということです。
今でも冬の夜にあの道を通るたび、おばあさんの優しい声を思い出します。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2021年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:中條みき
医療事務として7年間勤務。患者さんに日々向き合う中で、今度は言葉で人々を元気づけたいと出版社に転職。悩んでいた時に、ある記事に救われたことをきっかけに、「誰かの心に響く文章を書きたい」とライターの道へ進む。専門分野は、インタビューや旅、食、ファッション。
