唐突な案内の裏側
私が料金は払えない、うるさくてご迷惑をおかけしてすみません、と伝えると「実は以前R様にお世話になったんです」とチーフCA。話を聞くと、祖母が連帯保証人となり借金を肩代わりした相手こそがチーフCAの両親だったのです。
借金を肩代わりされたことで、両親は事業を再建できたのだと。さらに貧しい時期には祖母が食事をふるまってくれたり、忙しい両親に変わり祖母が幼かったチーフCAの子守りをしていた時期もあったそうです。
子どもをあやす私の姿に祖母の面影を見て、声をかけてくれたのだと教えてくれました。
行動は返ってくる
その後の約9時間、私たちはファーストクラスで快適に過ごすことができ、子どもたちもぐっすり眠ってくれました。母は祖母のお人よしを煙たがっていましたが、祖母の優しさが時を経て、私と家族を救ってくれたのです。
親切だけでなく、良い行動も悪い行動も、日常の振る舞いは必ず自分に返ってくるものだと感じました。だからこそ、自分のためだけでなく、未来の孫のためにも、恥ずかしくない行動を心がけたいと思った出来事でした。
【体験者:30代・パート勤務、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。
