家族の食事は本来楽しい時間のはず。しかし私の友人・かほちゃん(仮名)の食卓では、毎日のように熾烈な戦いが繰り広げられていました。今回は、そんな「食い尽くし系親子」に起きたとんでもない事件をご紹介します。
突然訪れた危機
ところが、その時でした。突然夫が苦しみ始めたのです。大学芋に使ったさつまいもは少し水分の少ないホクホク系の品種で、喉に詰まってしまったのでした。
さすがに試合は一時休戦となり、夫は苦しそうにもがくばかりで、水を飲むこともできません。危険な状態だったため救急車を呼び、その後なんとか一命を取り留めました。
息子の涙が変えたもの
意識を取り戻した夫に、息子は涙を流しながらこう言いました。「お父さん、前からお母さんに言われてたけど食い尽くすのやめようよ。僕もお父さんに食べられるのが嫌で急いで食べちゃうし、本当はもっとゆっくり味わって食べたいんだ。食事が戦いみたいになって、味がわからないんだよ」
夫の心を動かしたのが息子の涙だったのか、それとも自分自身が命の危険を感じたからなのかはわかりません。ただ、それ以来夫は食事のペースに気を付けるようになり、以前よりゆっくり食べることを心掛けているようです。食い尽くし親子のデッドレースは、ようやく終わりを迎えたのでした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:タカダ ミオ
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。
