毎日の家族の料理を担当している私の友人・亜衣さん(仮名)は、献立に悩むことが多いそうです。夫に「なにが食べたい?」と聞いても「なんでも」「家にあるものでいいよ」と言うばかり。あまりに他人事な夫に、亜衣さんは思わず……!?
夫の希望通りの夕飯
そして夕食の時間。食卓に並べたのは、冷蔵庫に残っていた豆腐、納豆、漬物。そして白ごはんでした。まさに『家にあるもの』だけの食卓です。席についた夫は、「え……これだけ?」とポカンとしています。私はなんでもない顔で、「うん。今日は『家にあるもの』定食だよ」と返します。
すると夫は「いや、そういう意味じゃ……」と苦笑い。私は、「ご飯って、作る前に献立考えたり買い物したりしてるんだよ〜」と言いました。「買い物しないと、家にあるものは増えないんだよ(笑)」と付け加えると、夫はハッとしたような顔になりました。
ようやく伝わったこと
どうやら夫は、作る工程は見えていても、その前の準備までは意識していなかったようです。「今度から買い物行くときに、一緒に考えるわ」と言ってくれました。そして今では、以前より具体的にリクエストしてくれることが増えています。
一見すると気遣いのようにも聞こえる「なんでもいい」という言葉。でも、献立を考える側にとっては意外と難しい言葉なのだと、夫も実感した出来事だったように思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
