これは、知人の咲良さん(仮名)の体験談です。同僚のSNSで「また子持ち様の尻拭いか」という投稿を見つけて以来、早退や欠勤を申し出ることが怖くなってしまった咲良さん。そんな時に限って、子どもの発熱で保育園から呼び出しの連絡が……。
優しさが教えてくれたこと
振り返ると、そこには独身の後輩が立っていました。そして私の顔を見るなり「電話、保育園からでしたよね。お子さん大丈夫ですか? 仕事は私がやっておきますから、帰ってください」と声をかけてくれたのです。その言葉に背中を押され、私はようやく上司へ事情を伝え、子どものもとへ向かうことができました。
後日、改めてお礼を伝えると、後輩は「私も誰かに助けてもらう時が来ますから」と笑顔で返してくれました。私はSNSで見た投稿ばかりに気を取られ、本当は見えていたはずの周囲の優しさを見落としていたのかもしれません。実際に、私の目の前には困った時に手を差し伸べてくれる同僚がいました。
今はまだ助けてもらうことの方が多いかもしれません。それでもいつか、誰かが困っている時には、私も迷わず手を差し伸べられる人でありたい。そう思わせてくれた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
