これは、知人の咲良さん(仮名)の体験談です。同僚のSNSで「また子持ち様の尻拭いか」という投稿を見つけて以来、早退や欠勤を申し出ることが怖くなってしまった咲良さん。そんな時に限って、子どもの発熱で保育園から呼び出しの連絡が……。
肩身の狭い時短勤務生活
第一子を出産して職場復帰してからの私は、毎日が時間との戦いでした。保育園へ子どもを送り届けて出勤し、仕事を片付けながらも時計を気にする日々。しかも、子どもが熱を出せば予定は一変し、職場へ連絡を入れて早退・欠勤することも少なくありませんでした。
「申し訳ありません」が口癖になり、早退や欠勤のたびに頭を下げ、仕事を代わってもらった同僚へお礼を伝える毎日。もちろんしてもらって当然という思いはありません。それでも当時の私は、「迷惑をかけているかもしれない」と感じながらも、周囲の力を借りるしかなかったのです。
SNSで見た冷たい言葉
そんな生活を続けていたある日、何気なくSNSを見ていた私は、社内の女性社員のアカウントに目が留まりました。そこには「また子持ち様の尻拭いか」という投稿があげられていたのです。
それが私のことを指しているのかどうかは分かりません。それでも、早退や欠勤を繰り返していた自分の姿が真っ先に浮かびました。その日から、同僚との何気ない会話にも必要以上に気を張って、早退や欠勤の連絡が入ることを以前にも増して恐れるようになったのです。
言い出せなかった早退
数日後、保育園から子どもの発熱を知らせる連絡が入りました。これまでならすぐにお迎えに行きますと伝えていたはずなのに、その日はすぐに言葉が出てきません。私は思わず「調整して折り返します」とだけ伝え、一度電話を切ってしまいました。
けれど、調整すると言っても子どもを迎えに行けるのは私しかいません。席に戻っても上司へ声をかけることができず、何度も立ち上がろうとしては座り直していました。するとその時、後ろから肩を叩かれたのです。
