バスでのイヤイヤ大爆発
当時、もうすぐ2歳だった娘は、まさにイヤイヤ期ど真ん中。ある日、外出のためにバスに乗ったのですが、乗ってすぐ「いやー! 降りる!」と大号泣。暑いのかと思って上着や靴下を脱がせても効果ゼロ。抱っこしてなだめようとしても、体を反らせて全力拒否。
「次で降りるよ」と声をかけてももちろん通じず、泣き声はどんどんボリュームアップしていきました。
焦りMAX、母も限界寸前
「体調悪い?」「ただのイヤイヤ?」「周りに迷惑かけてる……」と頭の中はぐるぐる。どうにもできない状況に、こちらまで汗だく & 泣きそうに。
逃げ場のないバスの中で、ただ時間が過ぎるのを待つしかない――そんな絶望モードに突入し、バスに乗ったことも外出したこと自体も後悔し始めていました。
救世主はまさかのイケメン?!
そんな中、近くにいたマダム2人組が「ママも大変な時期よね」「バスや電車で泣かれると焦るわよね」と私に優しく声をかけてくれました。
さらに「あ! これなんてどうかしら?」と自分のスマートフォンを取り出し、娘に見せてくれたのが……韓国の若いイケメンアイドルの画像。「ほら〜かっこいいよ〜」「赤ちゃんでもイケメンは分かるかしらね〜」と娘に明るく話しかけてくれます。
すると、予想外の事態。あれだけ泣き叫んでいた娘が、ぴたっと停止。目を大きく開けてイケメンにくぎ付け。
世界はイケメンに救われる(かもしれない)
一瞬で静かになった娘の態度に、マダムたちも私も思わず大笑い。さっきまでの地獄が嘘みたいに、バスの中がやわらかい雰囲気に変わりました。
イヤイヤ期の大変さ自体は変わらないけれど、「一人じゃない」と思えたこと、そしてあのとき差し伸べられた優しさには本当に救われました。
ありがとう、マダムたち。そしてありがとう、イケメン。あなた方は今日も世界を救っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

