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相手の好意がありがたいはずなのに、なぜか少しずつ苦しくなっていく。そんな“断りづらい親切”に、戸惑ったことがある人もいるかもしれません。友人の山本さん(仮名・30代女性)とそのママ友とのあいだで起きた、善意ゆえのすれ違いのお話です。

気を遣ってくれる優しいママ友

我が家の娘は1歳の頃から保育園に通っています。ママ友関係は良好で、その中でも特に仲が良かったのが、かなこさん(仮名・30代女性)。彼女はとにかく気前がよく、出先で見つけたお菓子や便利グッズ、旅行先のおみやげなどをよく買ってきてくれる人でした。

「気にかけてくれてありがたいな」と素直に嬉しく、気遣いのできる素敵な人だなと思っていました。

“ちょっとした好意”の量が変わった

ところが、その贈り物はだんだん頻度も量も増えていきます。最初はお菓子ひとつだったものが、箱入りのお菓子や雑貨に変わり、「こんなに悪いよ」と思う量に。

私は「いつも申し訳ないよ」「あまり気を遣わないでね」と伝えていましたが、かなこさんは毎回「いいのいいの、私が好きでやってるだけだから」と笑っていました。こちらとしては遠慮しているつもりでも、その言葉はたぶん、あまり届いていなかったのだと思います。

好意の裏にあったお礼待ち

相手の親切を無下にするのも気が引けて、その場では結局お礼を言って受け取っていました。するとある日、かなこさんが周囲に「うちはたくさんあげてるのに、お返しがない」と漏らしていることが耳に入ります。

「好きでやってるだけ」と言いながら、心のどこかではちゃんと“見返り”を待っていたようです。

“いい人”ほど境界線が必要だった

あるとき私はかなこさんに、「今までの気持ちは本当に嬉しかったこと」「もらってばかりだとずっと気を遣っていたこと」「毎回はお返しができないことを申し訳なく感じていたこと」を、できるだけやわらかく伝えたのです。

その上で「これからは贈り物なしで、気軽に話せる関係でいたい」と自分の希望も伝えました。かなこさんは驚いた様子でしたが、最終的には受け止めてくれました。

仲がいい相手だからこそ、好意だけでは関係は続かない。“してあげたい”と“してほしい”がズレたとき、人間関係は静かに重たくなるのだと実感しました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2022年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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