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子育てをしていると、「どうして……?」と思わず頭を抱えたくなる瞬間がたびたびあります。特にイヤイヤ期は、子どもなりの強いこだわりが出てくる時期。親としては戸惑ってしまうことも……。今回は、そんな我が家の息子がイヤイヤ期真っ只中に選んだ『こだわりファッション』がきっかけで、思いがけず心がふっと軽くなった忘れられないエピソードをご紹介します。

どうしても譲れない「今日のコーデ」

息子がイヤイヤ期だった頃、なぜか服装に強いこだわりを見せる日がありました。その日のチョイスは、恐竜のパジャマにお姉ちゃんのスカート。その下にはスパッツ、そして足元は長靴。ちなみに外は晴れています。どう見てもヘンテコな組み合わせ。

育児疲れで余裕のなかった私は、思わず「こんな恥ずかしい格好で外に出られないよ!」と言ってしまいました。けれど、息子はまったく譲りません。泣いて主張し、頑固にその服を着続けます。

恥ずかしさでいっぱいのショッピングモール

その日は上の娘の習い事の送迎があり、どうしても外出しなければならない日でした。習い事はショッピングモールの中にあるため、人の多い場所を通らなければいけません。私は仕方なく、ヘンテコファッションの息子を連れて出かけることに。

周りの人の視線が気になって、なんとなく足早に歩いてしまいます。「どう思われているんだろう」そんなことばかり考えて、私は少し落ち込んでいました。

突然のギャルママのひと言

すると前から歩いてきたギャルのお姉さんが、息子を見て突然こう言いました。「えーっ! マジ可愛いんだけどー! お姉ちゃんの服かな!? 長靴もいい感じー!」思わず立ち止まる私。あまりに明るい声だったので、びっくりしてしまいました。

するとお姉さんは笑いながら、「あ、ごめんなさい! 私の息子もこれくらい小さい時、すっごい格好してて〜! 懐かしくなっちゃった!」と言うのです。そして「親としては困るけどね〜! でも、他の子がやってたら可愛いわ!」と、元気いっぱいに笑ってくれました。

その言葉に、息子はニンマリ。恥ずかしそうにしながらも、とても嬉しそうな顔をしていました。

きっといつか、笑い話になる

その時私はハッとしました。余裕がなかった私は、「恥ずかしい格好」と思うことばかりで、息子が好きな服を選んだ気持ちを認めてあげられていなかったのです。

でも、あのお姉さんの言葉のおかげで、「こういう日も、きっとあとから思い出せば笑える出来事になるのかもしれない」と思えるようになりました。

子どもの『こだわりファッション』も、今しかない大切な時間。あの日の出来事は、私にそんなことを気づかせてくれた出来事でした。

【体験者:20代・女性販売員、回答時期:2019年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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