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「孫の顔が見たいのよ」……それが義母の口ぐせ。夫の母である義母は少し過干渉気味。そんな義母がいつものように家にやってきたある日のこと、成長した娘が放った一言に、思わずスカッとしたエピソードをご紹介します。

臨月でもお構いなしの訪問ラッシュ

結婚当初、私は臨月でした。つわりもおさまらず、お腹も大きくて少し動くだけでも息切れする日々。それでも義母は「コーヒー飲みに来たよ」と週に4〜5回やってきました。手土産は、夫と義母たちが食べる分のお菓子や、生まれてくる孫用のおもちゃや服など。

私はお茶を出しながら横で話を聞いているのですが、会話はほとんど「息子はね」「私はね」と本人たちにしかわからない思い出話ばかり。私が話しかけても自然と遮られ、透明人間のような感覚になることもありました。

体もしんどい時期だったこともあり、さすがに限界を感じ、夫から来訪回数を減らしてもらうことになったのです。

今も続く「私だけいない」時間

それから十数年。頻度は減ったとはいえ、今でも月に5〜6回はやってきます。義母が我が家によく来るのには理由があります。実は過干渉が原因で長男とは絶縁状態になっており、会えるのが次男である夫と我が家だけなのです。

その日もいつものように来て、コーヒーを飲み、夫と娘と盛り上がり、帰っていきました。私は相づちを打ちながら台所とリビングを行き来。お土産はやはり夫と娘の分だけで、私の分はありません。正直、度重なる来訪やこの扱いに、心が疲れてしまっていたのも事実でした。

「迎えに行くわ!」にびっくり

翌週も義両親が来訪。その日、娘は買い物に出ていて不在でした。「今、買い物に出かけてていないんです」と私が伝えると、義母は「え〜そうなん? でも会いたいし、迎えに行ってくるわ!」と即答。

思わず「娘にも予定があると思いますし、迎えに行かなくて大丈夫ですよ」と伝えましたが、いったん決めたら止まらない義母。娘のスマホに電話をかけ、「今から迎えに行くから!」と言います。娘が「まだ買い物したいし大丈夫。歩いて帰るよ」と答えても、「顔が見たいんだもん〜今から行くね!」と遮るように返答。

会いたい気持ちはありがたいですが、娘の都合や気持ちはどうなるのだろうと、正直困った思いでやりとりを聞いていました。

娘の一言で、空気が変わった

すると、電話口で娘がはっきりとこう言ったのです。「いや、先週も来たじゃん! 私はおばあちゃんの顔を見たから大丈夫! じゃあね!」ブチッと通話は切れ、そのまま電話は終了。まさか断られると思っていなかったのか、義母はしばらくポカーン。

すると、不機嫌な様子で「じゃあもう今日は帰るわ!」とプリプリしながら帰っていきました。私は内心どきどきしながらも、娘のまっすぐな言葉にどこかスッとしました。

「会いたい」という気持ちは大切。でもそれと同じくらい、「相手の気持ち」も大切にしてほしい。娘の一言は、私が長年言えなかった思いを代わりに伝えてくれたような気がした出来事でした。

【体験者:30代・自営業、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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