支援センターで起きた、突然の悲劇
娘が1歳の頃のことです。支援センターの室内遊具で、長女が楽しそうに滑り台を滑っていました。私はすぐそばで座りながらその様子を見守っていました。少し場所を移動しようと、何気なく立ち上がったその瞬間……。
パキッ! 骨がズレたような感覚とともに、腰から下半身にかけて経験したことのない激痛が! その場から一歩も動けません。立ち上がることもできず、ただ脂汗を流すばかり。情けない話ですが、支援センターの先生が自宅まで送ってくださり、なんとか帰宅することができました。
「ぎっくり腰ですね」と言われて安心したはずが……
帰宅後、仕事中だった夫に連絡し急いで帰ってきてもらい、そのまま病院へ。診察の結果は「ぎっくり腰」。原因がはっきりしたことで、少し安心したのを覚えています。その場で痛み止めの注射を打ってもらい、一般的な処置を受けて帰宅しました。
数時間後、全身が「ミシュランマン」に!
ところが、帰宅して数時間後、身体に異変が起こり始めます。最初は、なんとなく熱っぽいような感覚でしたが、次第に赤く熱を持った湿疹が全身に広がり、むくむくと腫れ上がっていきました。鏡に映った自分の姿は、まるでミシュランマン。
しかも湿疹は皮膚だけでなく気管支にも出てしまったようで、呼吸がしにくくなってきました。そしてもちろん、痛み止めの処置をしたとはいえ腰は激痛のまま。そのうえ全身が腫れ上がり、息苦しい。
「満身創痍とはこのことか……」と、遠くを見るしかありませんでしたが、さすがに危険を感じ、夜間救急へ向かいました。
診断は「薬疹」。今回の件で学んだこと
夜間救急での診断は「薬疹」。どうやら、打ってもらった痛み止めが身体に合わなかったようです。ちなみに、私はそれまで特定の薬で強いアレルギー症状が出た経験はありませんでした。問診でも既往歴や体質について確認がありましたが、該当するものはなく、医師も予測できる材料はなかったようです。
まさか薬が合わないとは、私自身もまったく思っていませんでした。すぐに点滴で処置をしてもらい、幸いにも症状は徐々に落ち着きました。呼吸も楽になり、湿疹も引いていき、無事に帰宅することができました。
医師からは「非常にまれなケースですが、体質によっては起こることがあります」と説明を受けました。事前に完全に予測するのは難しいこともあるそうです。
あのとき学んだのは、どんなに「よくある診断」でも身体の反応は人それぞれなのだということ。なんにせよ、一度は呼吸困難まで起こしましたが、無事に帰れたことが何より嬉しかったです。
【体験者:30代・女性販売員、回答時期:2015年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

