俺基準で回る家庭
私の夫は、8歳年上で会社でも重要なポジションについています。そのせいか、家でも常に部下に接するかのような上から目線。
食事中、子どもたちのお代わりや飲み物、取り皿の追加まで一人で対応している私に、「お前はいつも立ち歩きすぎだ」「落ち着いて食べる気はないのか」と言ってきます。もちろん、手伝いはしません。
最優先はいつも自分
夫の要求は常に即対応が前提。自分がお風呂から出るタイミングでバスタオルが用意されていないと、「ほんとやることが遅い」と不満を口にします。子どものおむつ替えをしていても、「そんなの後でいいだろ」と一蹴。夫の中では、育児は後回しにしていいもの。時間感覚も負担感も、すべて夫基準でした。
感情を捨てて数字を出す
決定打は「加湿器の水、俺ばっかり補充してることが許せない」「お前は全然やっていない」という夫の一方的な言葉でした。
普段からの言動にあきれ返り、感情で反論しても無駄だと悟った私は、「じゃあどっちがどれだけ補充してるか回数を数えよう」と提案しました。不満や感情論ではなく事実を並べる作戦に切り替えたのです。1週間後、結果は明白で、私が補充した回数は夫の3倍でした。
数字は嘘をつかない
その結果に夫は驚きを隠せないようでした。「これを機に、育児とか名もなき家事とかいろんなことを数値化して比べてみようか」とニコニコ提案すると、夫は言葉を失ったようです。それ以来、少しずつですが家事を引き受けるようになりました。
感情よりも数字。責めるよりも可視化。その経験は、私にとっても大きな自信になったのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

