積み重なる違和感
私の夫は、毎週末になると相談もなく「じゃ、行ってくる」と出かけて行きました。2人の子どもの世話は当然のように妻任せ。聞けば行き先はジムとその近くのサウナだそうです。
私自身も平日は仕事をしており、土日もひたすらワンオペ状態は心身ともにきつく、少しでいいから自由な時間がほしいと思いながら過ごしていました。
拭えない疑念
ただ、夫の行動にはどうも引っかかる点がありました。半年以上ジムとサウナに通っているのに、夫の体型はまったく変わらないこと。サウナ帰りのはずなのに、なぜかおしゃれな香水の香りを漂わせて帰宅すること。
本当にジムとサウナに行っているのだろうか……そんな疑問が心の中で膨らんでいきました。
決定的な出来事
ある日、夫が職場で体調を崩し救急車で運ばれたと職場の方から連絡をもらいました。偶然その日は夫が財布を家に忘れており、保険証などを持ってくるよう頼まれ、夫が休日に使っているカバンを探したところ、なんとラブホテルのポイントカードを発見。
問い詰めると夫は逆ギレし、「怪しいものを敢えて入れておいて、お前がカバンの中身を勝手に漁るかどうか試しただけだ」と言い張り、説明も謝罪もありません。私は「そんな試し方は必要ない」とだけ伝え、ポイントカードを病室に置いて帰りました。
叱責とその後の変化
後日、そのポイントカードを義両親が発見。義両親が夫を問い詰めると、私に対してしたような言い訳はせず、素直に事実を白状したそうです。そして夫は義両親から厳しく叱られました。
その後、夫は私に対して自分の行動が信頼を壊すものだったと認め、軽率だったと謝罪。そしてそれ以来、何も言わずに出かけることはなくなりました。
すべてが丸く収まったわけではありません。それでも私がすぐに離婚を選択せずに関係を続けようと思えた理由は、その小さな変化にありました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

