公園で出会ったママ友
あるとき、近所の公園で上野さんと知り合い、数人のママ友グループの中で自然と一緒に遊ぶような間柄になりました。しかし、上野さんは筋金入りの“マウント体質”。子育て・容姿・生活水準など、全ジャンルで色々な人に張り合いたがります。最初は軽い雑談のひとつだと思っていましたが、次第にそのクセの強さを実感することに……。
指輪のサイズまで
ある日、上野さんが「私、指輪が5号だから細くてサイズがないのよ〜」と言い、別のママ友が「私は9号」と言うと「え、9号って太くない!?」と爆笑。私にもサイズを聞いてきたので、正直に「3号だよ」と答えると、上野さんの顔が曇り「……ふーん、この話やめよ」と強制終了。
自分が優位に立てないとわかった瞬間の態度に、周囲は気まずさを覚えつつも“いつものこと”と流していました。
子どもの話題で
そして、子どもの教育の話になったある日のこと。「子どもにリトミックとか英会話をなるべく小さいうちからやらせないとだめだよ!」と豪語する上野さん。他のママが「うちはスポーツが好きみたいで、体操と水泳とサッカーに通ってる」と話すと、上野さんはお決まりのマウントを取ろうとドヤ顔で続けました。
「えっ、勉強系なにもやってないのやばくない!? 教育してあげる気ないの? 私は小さい頃から色々やらせてもらったから◯◯大学に行けたよ! あなた大学出てる!?」と強めに畳みかけたのです。
上野さんを黙らせた回答とは
するとそのママ友が、少し申し訳なさそうな顔で「うん、東京大学で大学院まで行ったよ」と返し、上野さんは完全にフリーズ。それ以降、上野さんはマウント発言や意見の押し付けをしなくなりました。
私も結果的に事態が収束したことにホッ。周囲の空気も一気に軽くなったのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2022年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

