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どんな話題でも「うちの嫁が~」で締めくくる会社のおじさん・佐藤さん(仮名・40代男性)。その愚痴まじりの口癖が職場の空気を重くしていました。今回は、私自身のスカッとしたエピソードの紹介です。

「うちの嫁が~」が口癖の佐藤さん

会社の佐藤さんは、どんな話題でも最終的に「うちの嫁が~」で締めるのが定番。最初は仲の良さの裏返しか、ちょっとしたノロケなのかと思っていましたが、話の内容はいつも愚痴ばかり。しかも毎回同じ展開なので、同僚たちは「またか……」と内心ため息をつきながら聞いています。

何でも“結婚のせい”にする日常トーク

誰かがお土産を配れば「旅行なんて俺は無理。嫁が厳しいから」。映画の話題では「行きたいのに結婚してから自由がなくて無理」。推し活の話になれば「お小遣いが少なすぎて何もできない」。どんなテーマでも、最終的には奥さんが悪者扱いです。

聞いている側は真相がわからないので「そうなんですね」と無難に返すしかなく、いつしか誰も佐藤さんにプライベートな話を振らなくなっていきました。

“墓場発言”に冷める空気と一筋の反撃

ある日、ついに佐藤さんが決め台詞のように言い放ちました。「結婚はね、男にとっては墓場なんだよ」その瞬間、場の空気が一気に凍ります。

そんな中、向かいの席のマヤさん(仮名・20代既婚女性)が明るい声で、「えー! 男の人だけが被害者って思ってるんだー! お互い様なのに!」と笑顔で切り返しました。さらに「私も既婚だけど、歩み寄りや妥協があるから続くんですよ。奥様も『墓場だわ~』って思ってるかも!」と軽妙に畳みかけ、みんなの心が一気に晴れた瞬間でした。

空気が変わったその後

その場にいた全員が「よく言ってくれた!」と心の中でガッツポーズ。以来、佐藤さんの“嫁が~”発言はピタリと止まり、話すトーンもどこか柔らかくなりました。

聞けば、最近はご夫婦で月に一度、映画を観に行くようになったとか。結婚を“墓場”ではなく“継続する努力の場”として見直したのかもしれません。職場の空気まで少し明るくなったのが、なによりの変化でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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