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伝え方次第で、物事の伝わり方は変わるものです。妊娠中の友人エマ(仮名・30代)が経験した、夫の「まさかの宣言」事件。軽い“切り返し”一つで、夫が現実に気づいた瞬間のエピソードをご紹介します。

出会いと夫婦のつながり

私と夫はスキューバダイビングがきっかけで仲良くなり、そのまま意気投合し結婚。夫婦となってからもよく一緒に海に潜り、共通の趣味としてダイビングを楽しんでいました。

私たちは第一子を授かるまでに時間がかかり、懸命に通院を続け、やっと訪れた妊娠には夫も本当に喜んでくれました。臨月に入った頃は、もうすぐ赤ちゃんに会える喜びと不安が入り混じった、そんな時期でした。

突然の夫の“宣言”

その臨月のある日、夫が突然「スキューバ好きが集まるサークルに入って、また定期的に潜ろうと思ってるんだ」と楽しげに言ってきました。相談ではなく、まさかの一方的な報告。

私の頭の中は「今!? 出費も増えるし、子どもの夜泣き対応とか家事育児どう考えてる!?」と、疑問がぐるぐる。それでもその場で怒鳴るわけではなく、少し考え、静かに返事をしました。

一言で変わった空気

私はにっこりして言いました。「私もそのサークル入りたい! 交代で参加すればいいし、楽しみ!」その瞬間、夫の顔色が変わりました。

私がサークルに行っている間は家事も育児もすべて自分が担当することになると気づいたよう。すると、夫は急に軌道修正。「いや、子ども産まれるし、サークル入るタイミングは今じゃないなとは思ってたんだけどね~」と苦しい言い訳を始めました。

夫婦関係に必要な“気づき”

私は心の中で小さく喜びました。怒るわけでもなく、言い負かすでもなく、ただ現実を見せただけ。夫は自分の都合と家族の生活、その両立を初めて考えた瞬間になったようです。

子育て前の夫婦には、こんな“気づきを得る体験”が大切なのかもしれません。そして相手を変えるのではなく、相手が気づく余白をつくることーーそれが、夫婦のバランスを整えるコツなんだと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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