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普段から「利益を生まない」と部長に軽んじられていた事務担当者の業務。私を含めた事務員のみんなは、そんな心無い言葉に返すすべもなく傷ついていました。しかし、味方をしてくれる人が現れて……。

軽んじられる事務担当

部長はいつも「粗利を増やせ」「もっと売上を取れ」と営業数字の話ばかりしていました。事務担当は直接利益を生み出さないため、存在に価値を感じていないような態度をとっていたのです。

例えば、評価のための面談でも「事務は補助的な仕事なんだから評価できないでしょ?」「事務作業なんて言われたことを正しくやるだけなんだから、給料だって上げられないよ」と、軽く言い放ちます。
その様子に、いつも事務メンバーはみんな嫌な気持ちを抱えていましたが、声を上げられずにいました。

自分の担当業務を否定された会議

ある日の事務担当者を集めた会議で、私の担当業務である広報の業務が議題になりました。私は普段のSNSの発信内容やフォロワーの反応を報告していると、部長が突然口を開きます。

「そんな仕事、今日やめたって誰も困らないでしょ? まぁ僕は興味ないからわからないけど」

それは軽い口調でしたが、胸に突き刺さるほどの一言でした。

同僚と課長の抗議

落ち込む私を見て、同じ部署の営業メンバーと課長が立ち上がりました。

「部長、それは違います。SNSから問い合わせが来ることもありますし、会社の信頼を支える大切な業務です」

何を言い返せない私の代わりに、真剣に抗議してくれたのです。普段穏やかな二人が強く言い切る姿に胸が熱くなり、自分の仕事を理解してくれる人がいることに救われました。

その後の部長の態度と気持ちの変化

抗議を受けた部長はバツの悪そうな表情。最終的に「悪かった、軽く言ってしまった」と謝罪してきました。そしてその日以降、事務を軽視する発言はなくなり、部長の態度も変わったのです。

何より嬉しかったのは、「事務だって立派な仕事だ」と思ってくれる人が身近にいたことです。自分の頑張りをちゃんと見てくれている存在がいるなら、それだけで前を向いて頑張れる。そんな心強さを実感した嬉しい出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Ryoko.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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