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今回は、美容部員として働く友人Mちゃんから聞いた、ちょっと笑ってしまうエピソードをご紹介します。コスメのサンプルを欲しがる横柄なお客さんに遭遇したMちゃん。咄嗟の対応が思わぬ展開を生んだお話です。

突然現れた横暴なお客さん

美容部員として働く友人のMちゃん。ある日お店に立っていると、40代くらいの女性がドカッと大きな音を立ててお店の椅子に座り込みました。こちらが「いらっしゃいませ」と言おうとするのを遮って、開口一番「サンプルちょうだい!」と言ってきたのです。

Mちゃんは落ち着いて「本日はいかがなさいましたか? 何かお探しのものがございましたらお伺いします」と丁寧に声をかけました。

強引に求められるサンプル

しかし、女性は苛立った様子で「そういうのいいから! 早くサンプルちょうだい!」と、店内に響き渡る大きな声を張り上げます。
お店の雰囲気を壊さないためにも、Mちゃんは「かしこまりました。少々お待ちください」と微笑み、その場を離れて急いでサンプルを用意しました。

袋を女性に渡すと、女性客は待ちくたびれたと言わんばかりのため息。お礼もなく、ふんだくるようにして持ち去って行きました。

渡したサンプルは?

話を聞いた私が「そんな態度のお客さんに、何のサンプル渡したの?」と尋ねると、Mちゃんは困ったように笑いながら答えます。

「慌てて詰めたから、気づいたらボディソープのサンプルだけになっちゃった。だってすっごく急かすんだもん」

化粧品ブランドの店舗に来ていたので、おそらく化粧品か基礎化粧品を期待していたのかもしれませんが……。なんせ女性も何が欲しかったのかを言わなかったので、真相は闇の中。

その後の女性客の様子

この話には実は続きがあります。Mちゃんから後日談を聞いたのです。

「あの女性客、またお店の近くをうろうろしてたんだけど、私の顔を見た瞬間舌打ちして出てったんだよね(笑)」

なんだか聞いている私もクスッと笑ってしまうお話でした。

【体験者:30代・美容部員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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