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「良かれと思ってやってくれている」とわかっていても、困ってしまうことってありますよね。筆者は昔、ホームセンターに勤務していました。これはその時に体験した、お客さんの“ある行動”にまつわるエピソードです。

ホームセンター

私が勤めていたホームセンターでは、日用品売り場がある本館のほかに園芸館と資材館がありました。それらには外売り場が設けられていたのですが、屋内と外を行き来する際によく見られる“あるお客さんの行動”があったのです。

屋内と屋外

外売り場では主に、園芸用の土や野菜の苗等が売られていました。

しかし、そのような土や苗などの商品は、買い物かごに入れるとかごが汚れてしまいます。
そのため、店内と外売り場では、買い物かごとレジが別でそれぞれ用意されていました。

困ってしまう行動

店員が困ってしまう行動とは、外売り場で使った買い物かごを店内に戻されること。
サッカー台には、“外売り場のかごは、外売り場に戻してください”という掲示もしてあったのですが、お客様の中には外売り場で使用した買い物かごを店内までわざわざ戻してくれる方も多くいたのです。

「店員の後片付けが楽になるように」という親切心で行ってくれていたのだと思います。そのお気持ち自体は嬉しいものでした。

しかし、外売り場用のかごに付着した土で店内や店内用のかごが汚れてしまうことがあり、本館では衛生用品やベビー用品も扱うので、それを気にされるお客さんもいたのです。

かごはそのままに

日々様々なお客さんと接する中で、このようなお気遣いをいただくことは多々あり、店員としては感謝の気持ちを抱くこともたくさんありました。
だからこそ、皆が気持ちよく利用できる店舗運営の大切さと難しさを考えさせられた出来事でした。

もちろん、お店によってオペレーションが異なるかもしれませんし、勤務していた現場の対応も変わっているかもしれません。ただ、同じように土や苗などを販売している外売り場を見かけると、当時のことが思い出され、「かごは外に戻してあげてください」と心の中でつぶやいてしまいます。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2023年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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