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筆者がホームセンターで勤務していた時のこと。新しいことだらけで覚えることが多く、コツコツと一生懸命に仕事をしている日々。けれど、なぜか私をターゲットにして嫌味を言ってくる男性社員A。我慢していましたが、ある日──?

新入社員

私は新卒でホームセンターに就職をし、地方の店舗に配属されることになりました。配属先の店舗の従業員は、「分からないことがあったら、いつでも何回でも聞いてね」と皆優しく温かく迎えてくれました。

しかし、男性社員Aは直属の上司ではないにも関わらず、常に私に嫌味を言ってくる人でした。勤務はシフト制なので、なるべくAと重ならないことを望む日々でした。

少しずつ業務にも慣れてきた頃、新入社員はそれぞれ担当する売り場が決まりました。
私はカーテンや家具を扱う、インテリア売り場の担当となりました。
私の他に女性パートさんも同じ売り場を担当していて、勤務歴も長く、困った時は必ず解決策を教えてくれるというくらい頼りになる方でした。

チラシ準備

その会社では、2週間に一度チラシを配っています。それに伴い、各売り場の担当者はチラシにあわせた準備が必要になります。まず、事前にチラシに掲載される商品が分かるので、お客さんがやってくるときに商品が欠品しないよう商品の手配を行います。そして、チラシが配られる前日に、価格変更がある商品は、ポップの入れ替えを行います。

黙らせたのは……!?

そんなある日、接客に時間がかかってしまい、チラシが配られる前日にも関わらず、チラシに関する準備に取りかかれない時がありました。
すると、男性社員Aが「あなただけチラシの準備終わったとの報告を受けていませんが、どうなってるんですか? 他にも沢山仕事がありますが、今日退勤できるんですか〜?」とみんなが聞こえるインカムを通して私に言ってきました。

忙しくて目の前のことに一生懸命なときに、いきなりされた注意。なんて答えようかと迷っていました。
その時でした。「チラシ準備、私も終わっていませんよ? 他にも終わってない人はいます。新人を名指しして、わざわざ皆が聞こえるインカムで言う必要ってあります? パワハラだと捉えられてもおかしくないと思いますが」とパート女性がインカムで言い返してくれたのでした!

Aは何も言い返せないようで、そのあとは終業まで沈黙を貫いていました。

男性社員Aのその後

パートさんにお礼を言うと「あなたが優しいからってネチネチ絡んでて、見てて嫌だったんだよね。スッキリしちゃった(笑)」と私に気を遣わせないような返答。

その日以来、Aは嫌味を言ってくることはなくなり、もともと直属の上司ではないのでほとんど関わることがなくなりました。
そして、女性パートさんの行動をかっこいいと思う社員が増え、ファンクラブまでできたのでした。

新人時代に助けてもらったことに感謝しつつ、今度は自分も困っている人を助けたいなと思った体験でした。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2018年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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