世の中には多種多様な習い事があります。昔から続いているものもあれば、最近登場した新しいものもある。対面式やオンライン、個人レッスンやグループレッスンなど形態もさまざまです。選択肢があまりに多いと、自分に合うものを見つけるのも一苦労で……今回は、私のお客様の、習い事にまつわる体験談をご紹介します。
息子の習い事
私には小学生の息子がいます。息子は年長の頃からそろばんと習字を続けてきました。どちらも本人が好きで取り組んでおり、毎週楽しみにしている習い事です。
義母の強い主張
ある日、義母がその習い事について口を出してきたのです。「なぜ安い習い事しかさせないの? お金がないという理由で〇〇(息子)の未来を潰すな」と言われ、私は驚きました。
実際にはそろばんも習字も決して安い月謝ではありません。しかし義母の中では“昔からある習い事=安い”、“流行っている習い事=高い”という思い込みがあるようでした。
私は「〇〇が好きで続けているんですよ」と伝えましたが、「〇〇はこの世にそろばんと習字しか習い事の種類がないと思っているに違いない」と義母。「私がお月謝を出してあげるから別の習い事をやりなさい」と強引に体験を勧めてきました。
体験レッスンの結果
義母が提示したのはバイオリン、プログラミング、水泳、英語、ダンス、中国語、サッカー。しかし、もともと人前に出ることが好きではない息子にとって、演奏や運動は苦痛でしかなかったのです。
私は「今のままそろばんと習字が良い」と息子の気持ちを尊重しましたが、義母は今度は「お前のせいで引っ込み思案になった!」と私を責めてきたのです。
すると息子が涙ながらに「お母さんを悪く言わないで。幼稚園の頃にどの習い事も一度体験したけど、好きになれなかったんだ」と訴えたのです。
息子のその後
その言葉に、義母も孫の涙の訴えにはさすがに反論できず「将来困っても知らないからね!」と吐き捨てて去っていきました。
今、息子は習字で毎年金賞を受賞するほどの腕前になり、そろばんでも年上の子に混じって高い級に次々と合格しています。
他人のアドバイスに耳を傾けることも大切ですが、一番に本人の意思を尊重してきたことが、確かな成長につながっていると感じています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。