家族の時間より自分の一人の時間を優先する夫には困ってしまいます。これは私の友人、紗栄子さん(仮名)の体験談です。休日に娘の誕生祝いをすると伝えると「何時まで拘束されるの?」と聞いてくる自分勝手な夫。翌月、そんな夫の誕生日にプレゼントしたものとは……?
自分時間が最優先の夫
私の夫は、いつも自分の趣味の時間を大切にしています。休日も趣味に没頭することが多く、家族で予定を立てるときも、自分の自由時間がどれだけ確保できるかばかりを気にしているのです。
娘の誕生日なのに……
娘の5歳の誕生日、私はいつも娘を可愛がってくれる両親も交えて、家族で食事に行き、午後は家族みんなでケーキを食べてお祝いする予定を立てました。
夫にその予定を伝えると、返ってきたのは思いがけない言葉だったのです。「俺、その日いつまで拘束されるの?」娘の誕生日のお祝いなのに、まるで面倒な用事を押しつけられたかのような言い方に、私はモヤモヤしました。
「15時くらいにケーキも食べるから、それまでかな」そう伝えると、夫はさらに不満げ。「え〜、その日何にもできないじゃん」娘の誕生日を家族で祝うことより、自分の趣味の時間のほうが大事なのだろうか。私は悲しくなりましたが、その場では何も言いませんでした。
夫への誕生日プレゼント
翌月、今度は夫の誕生日がやってきました。私はあえてケーキもごちそうも用意せず、私と子供たちだけで外食に出かけました。もちろん夫には何も予定を伝えていません。帰宅すると、先に家にいた夫は不満そうな顔で私に言いました。
「俺、今日誕生日なんだけど……プレゼントとかケーキとかないの?」私は夫の顔を見て、「え? だって、娘の誕生日のとき、自分の時間がなくなるって不満そうだったでしょ? だから今日は、好きなだけ趣味の時間をプレゼントしたんだよ」と言いました。
何も言えない夫
夫はそれを聞いて黙り込みました。子供の誕生日を祝う時間は、夫にとっては自由を奪われる時間だったのかもしれません。でも、自分が祝ってもらう立場になって、初めてその時間がなくなる寂しさに気づいたようです。
そのことがずいぶんと堪えたようで、その後、誕生日など家族で過ごす日は、以前ほど自分の時間を主張しなくなったのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て
、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。

