これは、知人の間宮さん(仮名)から聞いた話です。間宮さんの夫は、妻がどんなに時間をかけておかずを作っても、必ず白米にふりかけをかけます。ところがなぜか、妻の実家で食事をするときだけはふりかけを使わないのです。そんなある日、息子の何気ない一言をきっかけに、夫は思わぬ墓穴を掘ることに……
必ずかけるふりかけ
夫は、私がどんなに時間をかけて夕飯のおかずを作っても、必ず白米にふりかけをかけます。食卓に着くなり「ふりかけある?」と聞くのがお決まりで、おかずに手をつける前からご飯にふりかけをかける夫の姿に、私はずっと引っかかっていました。
ところが、私の実家で食事をするときだけは、なぜかふりかけを使いません。普段は必ずかけるくせに、両親の前では見栄を張っているのだろうかと、不思議に思っていたのです。
実家での夕飯
ある日、家族で私の実家を訪れ、夕飯をごちそうになったときのことです。母は食卓にご飯を並べながら、小学4年生の息子のアキラ(仮名)に「アキラくん、ふりかけいる?」と尋ねました。
するとアキラは不思議そうな顔をして「僕じゃなくてパパだよ。いつもふりかけかけるのは」と答えます。さらに「パパ、ママが作ったご飯には絶対ふりかけかけるんだよ!」と、無邪気に続けたのです。
夫の苦しい言い訳
突然の暴露に、夫は慌てた様子で「いやいや、お義母さんのところのお米くらいおいしかったら、ふりかけなんてかけないんですけどね!」と笑ってごまかそうとしました。
その言葉に、私は思わず耳を疑います。まるで私が普段出しているお米がおいしくないと言わんばかりの発言だったからです。すると、それまで黙って話を聞いていた父が、静かに口を開きました。
父のひと言
父は「おかしいなぁ。うちでとれた米を、いつも娘にあげてるんだけどねぇ」とつぶやきます。実は、わが家で普段食べているお米は、米農家の実家で育てたものを分けてもらっていたのです。
父の一言に、夫は「えっ……そうだったんですか?」と顔を引きつらせ、気まずそうに黙り込んでしまいました。私も思わず「いつも食べてるのと同じお米だよ」と追い打ちをかけます。
見栄を張って取り繕ったつもりが、かえって自分の発言の矛盾をさらしてしまった夫。息子の暴露と父の何気ない一言に、思わず胸がスカッとした出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

