【COORDiSNAPライターは見た】女性メディアライターの実録記ー本記事は当メディアの読者の声及びライター体験を元にした実録記です。女性のライフスタイルのリアルをお届けします。
歳を重ねるにつれて、夫が些細なことで怒るようになった……そんな変化に戸惑った経験はありませんか? 色々な理由があるかもしれませんが、家族だからといって何を言っても許されるわけではありません。今回は、まさにキレやすくなった夫に悩んでいた友人・ミカちゃん(仮名)が、思い切って放った一言で夫との関係を変えたお話をご紹介します。

子育てが落ち着いた頃、夫に異変が……

私には高校生から小学5年生まで、3人の子どもがいます。子どもたちが幼かった頃は私自身のホルモンバランスが乱れ、産後うつのような状態に。心に余裕がなく毎日のように怒ってしまうこともあり、つらい日々が続いていました。

そして月日が経ち子どもたちは成長し、私のメンタルも安定してきたことで、ようやく穏やかな日々を過ごせるようになったと思っていました。しかし、今度は夫の様子がおかしくなってきたのです。

些細なことで怒鳴り散らす夫

結婚当初や子どもたちが幼かった頃の夫は、とても優しい人でした。ママ友からも「いい旦那さんだね」と言われるほどで、私が精神的につらかった時期も、いつも寄り添ってくれていました。

ところが、最近は些細なことですぐにキレるようになったのです。玄関の靴が揃っていない。食事中に子どもが肘をついている。部屋の片付けができていない。確かに、何度注意しても直らなければ、イライラする気持ちも分かります。以前の夫は、まず注意をして、それでも改善されなければ少しずつ口調を強めるタイプでした。

ところが今は、最初から怒鳴るような勢いで説教を始めるのです。「おい! 何回言ったら分かるんだよ! 靴くらいちゃんと揃えろ!」「飯食ってるときに肘をつくなって言ってるだろ! 何度同じことを言わせるんだ!」「言われなきゃ何もできないのかよ! そんなんじゃ社会に出た時役立たずになるぞ! 」

そんな調子で、子どもたちが少し失敗しただけでも必要以上に責め立てるようになったのです。

家族全員が夫の顔色を窺う日々

私は何度も「ちょっと言い過ぎだよ」とたしなめてきましたが「お前だっていつも怒っているだろう! お前に言われる筋合いはない!」と私にも強い口調で言うように。いつしか子どもも私も『お父さんの機嫌を損ねないように』顔色を窺って過ごすことが当たり前になってしまいました。

夫が帰宅したときの表情を見て、今日は機嫌がいいのか悪いのかを判断する。食事中も、余計なことを言って怒らせないように気をつける。子どもたちがふざけていると、夫が怒り出す前に私が注意する。家族でくつろいでいるはずなのに、誰も心からリラックスできないのです。

「昔はあんなに優しかったのに、どうしてこうなっちゃったんだろう……」そう思いながらも、私は夫の機嫌を損ねないようにすることしかできませんでした。しかし、そんな生活にもついに限界が訪れます。

「もうフキハラやめろ!」妻の大絶叫

ある日のことです。家族でリビングのソファに座り、のんびりと過ごしていました。すると、隣に座っていた息子の足がうっかり夫に当たってしまったのです。本当に、ただそれだけのこと。ところが夫は、突然大きな声を上げました。「おい! 行儀が悪いな! 何やってんだよ!」息子が慌てて「ごめん」と謝っても、夫の怒りは収まりません。

「ごめんで済むと思ってんのか! 周りをちゃんと見ておけよ!」その剣幕に、息子はすっかり萎縮してしまいました。私はあまりの勢いに驚きと怖さを感じましたが、同時にこれまでの不満が一気に込み上げてきたのです。もう限界だ。そう思った私は、夫に負けないくらいの大声で叫びました。「おい!! もうフキハラやめろーーー!!!」

突然の大絶叫に、夫も子どもたちも唖然。しかし夫も負けじと言い返そうとしてきましたが、話す隙を与えないほどの勢いで「家族に顔色窺ってもらうな! そんなに簡単に怒るな! 気を遣わせるな!」と畳みかけました。すると夫はハッとした顔をして黙り込んでしまいました。

大切なはずの家族が、いつの間にか自分の機嫌を窺い、怯えながら生活していた。その事実にようやく気づいたようでした。その後、落ち着きを取り戻した夫から「仕事で責任が増えて、ストレスが溜まりすぎていたのかもしれない。それで家族に当たってしまってた」と謝罪がありました。

本音でぶつかり合えたのち

もちろん今までも仕事の大変さは理解していたつもりでしたが、それほどまでに追い詰められていたとは。「私も気づいてあげられなくてごめん。これからはもっと頼ってほしいし、しんどいのなら休んでもいいから。今度は私が支える番だよ」そう伝えると、夫は少し安心したような表情を見せました。

あのとき、思い切って気持ちを伝えてよかったと思います。家族だからこそ、我慢するのではなく、きちんと言葉にして伝えることも大切なのだと学びました。そして、どちらか一方だけが支えるのではなく、つらいときにはお互いに頼り支え合える関係でいたいと、改めて感じたのでした。

【体験者:40代・接客業、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:タカダ ミオ
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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