【COORDiSNAPライターは見た】女性メディアライターの実録記ー本記事は当メディアの読者の声及びライター体験を元にした実録記です。女性のライフスタイルのリアルをお届けします。
子どもが生まれると公園や遊園地など、独身時代にはあまり行かなかった場所へ出かける機会も増えますよね。ところが、私の友人・穂乃果ちゃん(仮名)の夫は、子どものためのお出かけにも保育園の行事にもなかなか参加してくれなかったそう。そしてついに、穂乃果ちゃんは我慢の限界を迎え……

いつも家族のお出かけを拒む夫

私には夫と5歳、3歳の子どもがいます。2人とも遊びたい盛りなので、休日には公園や遊園地へ出かけたりしていました。しかし、夫は毎回のように「俺は楽しめなさそうだし、お金ももったいないから3人で行ってきてよ」と家で留守番をするのです。

確かに、興味のない大人が子ども向けの施設を楽しめない気持ちも分からなくはありません。ですが、まだ幼い子どもが2人もいるのです。「なんで自分が楽しむ必要があるの……? 私は大人の手がほしくてついてきてほしいのに」そう何度も頼んだこともありましたが、答えはNO。

しかも、休日のお出かけだけではありません。保育園の参観日や運動会、発表会などもほとんど来なかったのです。周りを見れば、夫婦そろって行事に参加している家庭がたくさん。それなのにうちはいつも私1人。寂しさと不満を抱えながらも、私は子どもたちのためにと毎回1人で出かけていました。

子どもの誕生日まで拒否する夫

ある日、テレビで遊園地の特集が放送されていました。それを見た子どもたちは大興奮で「ここ行きたい!」「遊園地行こうよ!」と大盛り上がり。ちょうど上の子の誕生日も近かったので、お祝いを兼ねて連れて行ってあげようと思いました。

さすがに誕生日のお出かけなら、夫も一緒に来てくれるかも。そう期待しながら、夫に提案しました。ところが話を聞くなり露骨に嫌そうな顔をして「入場料だけで1万円以上するじゃん! 待ち時間も長いしキャラクターにも興味ないし、なんでそんなとこ行きたいんだよ!」その言葉を聞いた瞬間、私はショックで目の前が真っ暗になりました。

自分が楽しめない、お金がもったいない、そればかりで、誕生日を迎える子どもの気持ちは考えてくれないのでしょうか。確かに、遊園地はお金もかかるし、人も多くて疲れる場所です。

それでも、子どもが自分から「行きたい」と言っているのです。誕生日くらい、家族みんなで思い出を作りたい。子どもたちの笑顔を夫と一緒に見たい。そんな願いすら夫には届かないのかと思うと、悲しさと怒りが込み上げてきました。そして、今まで積もり積もった不満がついに限界を迎えたのです。

ついに妻の怒りが爆発!

「あのさ……」私はできるだけ冷静に話し始めました。「いつも『俺が楽しめない』とか『行く意味ある?』とか言うけど、私だって公園が大好きなわけじゃないよ。本当はカフェでゆっくりコーヒーを飲みたいし、休日くらい自分の好きなことをしたいよ」「遊園地だってお金はかかるし、人も多いし、絶対疲れるって分かってる。でも、子どもが行きたいって言ってるんだよ? それを叶えてあげられるのって、親しかいないんじゃないの?」一度口を開くと、今まで我慢していた気持ちが次々とあふれてきました。

「毎回、公園も買い物も保育園の行事も全部私1人で行ってるよね。何も文句を言わず、当たり前のように子どもと一緒に出かけてるお父さんを見ると、惨めな気持ちになるんだよ」夫は驚いた顔で固まっています。それでも、私は止まりませんでした。

「自分が楽しいかどうかばかりじゃなくて、子どもが喜ぶことを考えてよ! 親なんだから、変われよ!」言いたいことをすべてぶつけると、張り詰めていた気持ちが少しだけ落ち着きました。

「……もういいや。今回の誕生日も、いつも通り私が1人で連れて行くから」そう言って部屋を出ようとすると、夫が慌てて「ご、ごめん……」と言いましたが、その場ではそれ以上のアクションはありませんでした。

夫が初めて明かした本音

それから数日後、夫が改まった様子で「この前の誕生日の話なんだけど……」と少し気まずそうに口を開きました。「俺さ、子どもの頃、休日だからとか誕生日だからとか、そういう理由でどこかに連れて行ってもらったことがなかったんだよね」思いがけない話に驚きました。

「だから、子どもが喜ぶことって考えになってなかった。ごめん」と、素直に謝罪してきました。「これからはついて行くよ」と言ってくれ、さらに誕生日に渡すためにと、遊園地のチケットも用意してくれていたのです。

今までモヤモヤしていたことも、夫婦だからこそ体当たりでぶつかってみる。本音を伝えてみる。その行動があったからこそ、今では夫から「ここ子どもたち喜びそうじゃない?」と自ら提案してくれるまでになり、家族全員でお出かけを楽しめるようになったのでした。

【体験者:30代・飲食店勤務、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:タカダ ミオ
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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