何でもブランドや値段で選び、口コミや他人のアドバイスには耳を貸さない麻衣さん(仮名)の夫。お酒も「高いものほどおいしい」と信じ、手頃な価格のお酒を馬鹿にしていました。ところがある日、夫の友人が持ってきたワインを飲み比べることになり……

ブランドや値段を重視する夫

夫は昔からブランド志向で、電化製品を買うときも「口コミで評判がいい商品」ではなく、「俺はこのブランドがいい」と即決するタイプでした。スマホも新機種が発売されるたびに買い替え、「新しいものが一番」と言って、私や周囲のアドバイスにはほとんど耳を貸しません。

もちろんお酒も例外ではなく、「安い酒は飲めない。高いもののほうが絶対にうまい」と豪語していました。

高級ワインを大絶賛!

ある日、夫の友人が遊びに来て、高級ワインと比較的手頃なワインを用意してくれました。夫はラベルを見るなり高級ワインを選び、「やっぱり香りが全然違う」「これはうまい!」と大絶賛。

一方、手頃なワインについては「こういうのは飲まないほうがいい」とまで言い出しました。私は、相変わらず値段で判断している夫に苦笑いしていました。

まさかの事実に夫も絶句

ところが友人が「実は、さっき二つのワインの中身を入れ替えたんだよ」と明かしたのです。夫が「え?」と固まる中、「香りが違う」「絶対こっちがうまい」と絶賛していたのは、実は手頃なワインでした。

友人から「もしかして、味じゃなくてラベルを見て飲んでた?」と言われ、夫は何も言い返せなくなりました。

思い込みを認めた夫

私が「掃除機もスマホも、口コミよりブランドを信じるもんね」と言うと、夫は苦笑い。友人からも「お前、値段とブランドで『おいしい』を決めてたんじゃない?」と追い打ちをかけられ、夫は「……確かに、思い込みで選んでた」と認めました。それ以来、値段やブランドだけで判断せず、人のおすすめも一度は聞くようになりました。

ブランドや価格が選ぶ基準になるのは悪いことではありませんが、それだけで中身まで決めつけてしまうのはもったいないと思った出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

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