家にいる妻は楽だと思い込む夫
夫は仕事から帰ると「今日も疲れた。美穂は家にいるんだから、俺より楽だろ」と決めつけていました。私は在宅勤務をしながら、家事や子どもの用事もこなしています。それでも反論すると、夫は聞く耳を持ちません。
家にいるからといって、仕事や家事の負担が軽いわけではないのに……と、私は不満を抱えていました。
両親の一日の予定
ある日、娘の学校で「家族の一日のスケジュール」を書く課題が出ました。娘は私と夫にそれぞれの予定を聞き、起床から就寝までを書き出していきます。夫のスケジュールは「起床・通勤、仕事、帰宅、就寝」とシンプル。
一方、私の欄には「起床・子どもの朝ごはん、玄関掃除、風呂掃除、トイレ掃除、買い出し、晩ご飯の仕込み、習い事送迎、日中はフルタイム勤務……」と、朝から晩まで予定がびっしり並んでいました。
娘の素直な一言に夫も驚き
完成した表を見た娘は、「ママ、朝から仕事して、学校のことやって、ご飯作って……寝るの遅いね」と驚いた様子。
さらに夫の表と見比べ、「ママのほうが起きるのも早くて寝るのは遅いよ。パパよりママのほうがやること多くない?」と素直な発言。私は娘の言葉に、思わずうなずいてしまいました。
スケジュール表で気づいたのは
夫は表を見つめ、「……本当だ」と初めて気づいた様子。そして「俺のほうが大変って決めつけてた」と私に謝りました。口で説明してもなかなか伝わらなかった忙しさが、スケジュール表にして目に見えたことでようやく伝わったようです。
数字や表にして見える化すると、客観的に状況を把握でき、思い込みが崩れることもあります。家族それぞれの頑張りに気づくきっかけになる、素敵な宿題があってよかったです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

