自分こそ被害者だと主張する夫
夫の浮気や隠れた借金、家事育児をしないことなどが重なり、当時、夫婦関係は険悪な状態でした。ところが夫は「仕事や妻からのストレスのせいでこうなった」と考え、自分こそ被害者だと本気で主張。
「俺が浮気したり借金したりしても、お前が広い心で許せば喧嘩にならない。許さないお前が悪い! なんで許さないんだ」と、独自の理論を繰り返していました。
「会社の先輩たちも俺の味方だ!」
ある喧嘩の翌日、深夜に飲み会から帰宅した夫は、「会社の先輩たちにも『もっと自分を大切にしたほうがいい』って言われた」と話し始めました。さらに「みんな俺の味方だ。やっぱりお前がおかしい」と、勝ち誇ったように言い放ちます。
私は「先輩たちに夫婦喧嘩のことを相談したんだ……」と思いながら、夫の話を聞いていました。
都合の悪いことは話していない?
私は「それって、相談するときに自分の浮気や借金、家事育児を何もしないっていう前提の部分も話したの?」と尋ねました。すると夫は悪びれる様子もなく、「そんな俺が不利になる話、伝えるわけないだろ!」と即答。
私は「じゃあ、先輩たちは夫婦喧嘩の原因を何も知らないんじゃ……」と呆れてしまいました。これ以上話しても埒が明かないと思い、義母に相談することにしました。
義母の言葉に夫も絶句
事情を聞いた義母は「全部隠して相談したら、そういうアドバイスになるのは当然。本当はいつ離婚されてもおかしくないんだよ」と夫を一喝。夫は黙り込み、私が「それを『みんな俺の味方』って言うのは違うと思う」と伝えると、言い返せなくなりました。
自分に都合のいい情報だけでは、問題の本質は見えてこないもの。客観的な意見を求めるなら、自分にとって不都合な事情も含めて伝えないと、的確なアドバイスはもらえないと感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

