体調が優れない休日
ある休日、私は朝から頭痛やだるさがあり、どうにも体調が優れませんでした。できれば横になって休みたかったのですが、洗濯物は溜まっているし、使用済みの食器もそのまま。放っておくわけにもいかず、休憩を挟みながら少しずつ片づけていました。
夫にも「今日ちょっとしんどい」と伝えていたものの、気にしない様子でソファでのんびりしています。そんな夫を横目に、私はなんとか家事を進めていたのです。
家事を終えたところで……
やるべき家事がようやくひと通り終わった頃には、私はすっかり疲れ切っていました。「やっと終わった……」そうつぶやいてソファに倒れ込むと、夫がこちらに向かって言いました。「体調悪いなら無理しなくてよかったのに。言ってくれたら俺がやったのに〜」
その言葉を聞いた瞬間、私は耳を疑いました。(今それ言う……?)と、一気にモヤモヤが込み上げてきたのです。
夫に言い返したこと
そこで私は思わず、「じゃあ『洗濯してください』『食器洗ってください』『片づけしてください』って、一個ずつお願いするところまでは私の仕事ってこと?」と反論しました。
そして「私がしんどいって知ってて、洗濯物も食器も見えてたよね? それならひとつくらいやってくれたらよかったんだけど」と、夫に伝えたのです。
体調が悪いなかで家事をこなすだけでも大変だったのに、夫に何をすべきか指示することまで求められているようで、納得できませんでした。
妻の追撃に、夫の反応は
さらに私は、「全部終わったあとなら、『俺がやったのに〜』って言うだけでいいもんね(笑)」と追撃。すると、夫は何も言い返せずに黙り込んでしまいました。
しばらくして「ごめん。もっと早く動けばよかった」と謝ってくれた夫。その日は夕食の準備や片づけを引き受けてくれたので、私もようやくゆっくり休むことができました。
気遣いのつもりの言葉でも、すべて終わってからではなかなかありがたく感じられないものです。相手が大変そうなときには、自分にできることを探して支え合うことが大切なんだと、改めて感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

