「片親だから仕方ない」義母の偏見
結婚してからというもの、義母が私の家庭環境について何かと口を出してくるようになりました。
私は母に女手ひとつで育ててもらったのですが、義母はそれを知ると、「やっぱり片親だと、きちんとした家庭の教育は受けられないのね」「お母さんひとりで大変だったでしょうけど、普通の家庭とは違うものね」と、まるで私の育ちそのものに問題があるような言い方をするのです。
最初は聞き流していたものの、何度も言われるうちに、少しずつ傷ついていきました。
義母の言葉に限界
ある日、義実家で「お母さんひとりで育てるのは大変だったでしょうね」と、また母のことを否定するような発言をされた私。
さらに、「普通の家庭で育っていたら、もっと違った考え方ができたんじゃない?」とまで言われ、さすがに悔しさを抑えられなくなりました。
夫が一喝
すると、黙っていた夫が「母さん、それは違うだろ」と口を開きました。「家族が何人いるかじゃなくて、どれだけ大切に育ててもらったかだろ。俺はゆみが片親育ちだからって、何か問題があると思ったことは一度もない」
夫はそう、義母にはっきりと言い返してくれたのです。
母に育ててもらったことを誇りに思う
夫の言葉に義母は何も言い返せず、「……言い過ぎたわ」と初めて私に謝りました。後日、母にも「娘さんを立派に育てられて、本当に大変だったでしょうね」と声をかけてくれ、私は救われた気持ちになりました。
どんな環境で育ったとしても、母が一生懸命育ててくれたことに変わりはない。改めて、ここまで育ててくれた母に感謝したくなった出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:中條みき
医療事務として7年間勤務。患者さんに日々向き合う中で、今度は言葉で人々を元気づけたいと出版社に転職。悩んでいた時に、ある記事に救われたことをきっかけに、「誰かの心に響く文章を書きたい」とライターの道へ進む。専門分野は、インタビューや旅、食、ファッション。

