夫に体形をいじられて
出産からしばらく経ったある日、友人たちがうちへ遊びに来ていたときのこと。夫が私を見て、「出産してからちょっと丸くなったよな。全然体形戻らないし」と笑いながら言ったのです。
私は笑って返そうとしましたが、ずっと気にしていたことだったので、表情が曇ってしまいました。夫は「冗談だって。そんな気にするなよ。ダイエット頑張ればいいじゃん」と軽く流そうとしました。
友人たちが一斉に反撃
すると友人の一人が「いやいや、今のは冗談で済ませることじゃなくない?」と言い、ほかの友人たちも「それはない」「りさ、出産頑張ったんだよ?」と次々に夫へ詰め寄り始めました。
私は何も言えずにいましたが、友人が「家族のために命がけで頑張った人に、そんなこと言う?」と夫に問いかけてくれました。
「自分が言われたら嫌じゃない?」
また別の友人が、「じゃあ逆に、将来旦那さんが年を取って、不摂生で太ったり、髪が薄くなったりしたとき、みんなから笑いものにされたら嫌じゃない?」と続けました。「自分が言われて嫌なことを、りさには言っていいっておかしくない?」と集中砲火され、夫は「いや……」と黙り込んでしまいました。
さらに「体形が変わったことを一番気にしてるのは、りさ本人かもしれないよ。それを一番近くにいる旦那さんが笑うのは違うでしょ」と言ってくれたのです。
「私も笑えなかった」
夫は観念したように「……ごめん。言い方が悪かった」と私に謝りました。私も「私も自分の体が変わったことは気にしてる。だから笑えなかった」と伝えると、夫は黙ってうなずきました。
妊娠・出産を経て、体は大きく変化します。家族のために命がけで頑張った人に対して、体形をからかうような言葉は、たとえ冗談でも避けたいもの。将来自分の外見も変化し得るのだから、相手を傷つけない言葉を選んでほしいと思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

