突然の子どもの泣き声
私は3歳の子どもを連れて、ファミレスで食事をしていました。すると子どもが突然泣き出してしまい、「すみません」と周囲に頭を下げながら、必死にあやし、周囲に迷惑をかけたくなくて、できるだけ早く泣き止ませようとしていました。
ところが近くにいた男性が「うるさいんだけど!」と大きな声を上げたのです。
「端の席に移動しろ」と要求
男性は私に「子どもが騒ぐなら、端の席に移動しろ!」と要求してきました。私は「申し訳ありません。できるだけ静かにさせますので」と謝りましたが、子どもはなかなか泣き止みません。
さらに男性は「親ならちゃんとしつけろよ」と声を荒らげ、周囲にいた親子も気まずそうな表情に。他の子どもたちも不安そうにしていました。
店長が案内したのは?
そこへ店長がやってきて、「お客様、こちらのお席へご案内いたします」と声をかけました。男性が「ほら、早くあの親子を移動させて」と言うと、店長が案内したのは、なんと男性自身。
「え、俺が移動するの?」と驚く男性に、店長は「はい。あちらでしたら、より静かにお食事いただけますので」と淡々と答えました。さらに「他のお客様への威圧的な態度はお控えください」と続けたのです。
店内に戻った穏やかな空気
男性は言い返せず、しぶしぶ端の席へ移動しました。周囲の親子はホッとした様子で、私も店長に「ありがとうございます」とお礼を言いました。
食事を終えた別の親子も店長に「助かりました」と声をかけると、店長は「皆さまに気持ちよく過ごしていただきたいので」と笑顔で答えていました。
子どもが泣いてしまうことはありますが、周囲に配慮しようとする親もいます。今回の店長は、男性の「静かな席で食事したい」という希望をそのまま叶えながら、店内の雰囲気も守ってくれました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

